1 Amazon Prime Video R15+指定
Amazon Prime Video R15+指定である。
基準はよくわからないが、瀧内公美、柄本佑の活躍は十分にR18+に匹敵するし、凌いでいるとも言える。
強いて言えば、残酷なシーンはないため、R15+でいいということだろうか。
15歳のころの自分を思い起こすと「まだまだ君には、早いよ。」と言ってしまいそうだが。
2 「瀧内公美」とは何者なのか?
映画「火口の二人」をとおして、彼女は視るものに迫ってくるのだ。
柄本佑は、彼女の従兄。
学生時代は、彼:賢治(柄本)を頼って上京してきた直子(瀧内公美)を親戚でありながら、自分の彼女にしてしまう。
当時のことは、古い写真と記憶のなか。
現在は、お互いの寂れた実家と、結婚後の彼女の転居先。
物語は、実家に帰省してきた賢治が、直子の結婚前のひと時の惑いの時間に振り回される。
瀧内はずるい。
彼女の屈託のない笑顔で懇願されると、理性が吹き飛ぶ。
物語はだんだん、どうでもよくなってくる。
いや、そう思わせておいて、実は伏線が張り巡らされているのか?
映画を視ている自分と柄本が混然一体となってくる。
直子ではなく、自分が瀧内公美に誘惑され、彼女との性交にふけっていくようだ。
彼女との短い交際に未来はない。
3 地方都市の救いのない絶望感
舞台となる地方都市にも全く未来は感じられない。
直子も本当のところ、結婚には未来を感じてはいないのだろう。
いたたまれない「地方感」と、美しくかつ倦怠感を伴う瀧内公美が絶妙にはまり込む。
そういうことなのだ。
この映画、物語は明日の無い世界での、今だけの大切な時間を過ごす二人を丁寧に描いているのだ。
瀧内公美という稀有な才能をもった女優と、映画のなかとはいえ、何度も何度も愛し合うことができた柄本佑氏に嫉妬した。
そして、その自然な演技に自分との一体感を感じた。
4 私の評価⇒珠玉の一作。すでに5~6回観てます!
私的には、珠玉の一作である。
※先日、FC2のあるページで、本作品での二人が愛を交わすシーンの一幕が切り取られてアップされていた。
動画を視聴すると分かるのだが、時々、モザイクがかかる時間帯があり、そのモザイクが外されているのだ。
うーむ。それが観ようにによっては、柄本氏のある部分が、瀧内さんの口内に明らかに収まってしまっているのだ。
瀧内さんは、「彼女の人生は間違いじゃない」でも紐パンで四つん這いになって迫真のフェラ演技を演じている。
いや、そんなはずはない。
これは、アイコラだ。瀧内ファンの僕は、そう信じることにした。